音楽地獄

Twitter(@ame3141)で書いてることの延長みたいなかんじ

GY!BEの新譜ですって 「Luciferian Towers」

前回のアルバムからまだ2年しか経ってないのね。いや、もうあれから2年も経ったのね。



今日はGodspeed You! Black Emperorの2017年の新譜の話です。

ここで新譜の音源聞けるぜー!
godspeedyoublackemperor.bandcamp.com



この下には曲の感想を書きます。人によっては”ネタバレ”と同義なので、良かったら私の感想を読む前に曲を聴いてみてください。






"Luciferian Towers"より
Undoing A Luciferian Towers  感想


夜中に部屋で一人で篭って目をつむりながら聴いてました。わたしがGYBEに対して求める要素が詰め詰めに込められていて、とても幸せな気持ちでいっぱい。ちなみに前回のアルバムで存在を知って聴き始めた新参者です。

この曲、映画見てるみたいだった。曲が展開するその瞬間、開放感と高揚感が尋常じゃない。それが曲中でなんども訪れるんだよ。東京の端っこの狭い寮の一室で聴いてるのに、世界のこととか遠い昔のこととか、ずっと先の未来の事に想いを巡らせ始めるレベル。

この曲は01:15で一回目の転機が訪れる。
ここの変わった瞬間、中国か韓国か中央アジアか東南アジアか、わからないけどどこかの"異国"を感じた。どこかの国の高貴な人たちが、仰々しく行列を組んで、朱色の衣装をきて、提灯を持ってゆっくりと練り歩いていくようなイメージ。千と千尋とか、猫の恩返しに近いかも。

あと私が見た風景は、アマゾンとかアフリカとか、ほとんど人が立ち入らないような地球の秘境の風景。大きな像の親子や、原色で彩られた大きなくちばしの鳥や、蝶も蟻もいろんなものたちが一斉に登場して来るジャングル。音の使い方が鳥の鳴き声とかを連想させる。

ここからどんどん音圧が増えていって、途中で管楽器がフリージャズっぽい入り方したり、じわじわ盛り上げていく。ちなみに曲を最初っから通して聴くと音量の変化に気づきにくいけれど、途中から再生すると結構音量がでててビビる。少しずつ少しずつ耳が慣れていくのと同じように、じわじわ曲の世界に引き込まれてく感じ。ものすごい吸引力。音楽界のダイソンや。

あと、これも私のごく個人的な感性だけれども、無調とかドローン系の音の中から突然調性感のあるメロディが出現すると、ほぼ無条件で感動する。懐かしいような、暗闇の中で光が見えるような。音源だと06:11あたりかな。
遠くまできてしまって迷って迷って歩きつづけたときに、やっと家路に続く道を見つけたような、温かい気持ちになる。(余談だけど、方向音痴でよく迷って途方にくれた経験があったので、芥川龍之介のトロッコの主人公の気持ちがよくわかる。確か、家について突然、啖呵を切ったように泣き出すというシーンがあったはずだけど、その気持ちもよくわかる。)

んで、この場面、悲しくないのに涙が出そうになるんだなあ。

あとね、最後の印象的なメロディは、実は一番最初でもその片鱗が登場してるんだよね。こういう仕掛けが大好きです。なんどもなんども聴いてふと気づいた。

轟音ポストロックと言われるけれど、このバンドの轟音は「暖かさ」「優しさ」を感じる。全て抱擁するような優しい音楽だとおもう。
あと、前作のAsunder, Sweet And Other Distress(2015年)よりもさらに”色”が増えたように思う。私の中での前作の基調色は黒だけれど、今回は白のイメージ。…いや、ここまで書いて思ったけどこれ単純にジャケットの色と同じじゃん。


今回も来日するのかな。来日するなら前の日は良く寝て体調万全にして挑みたいな。

前回の来日のとき、当日券で聴きに行ったけど、あんまり体調よくなかったのか音酔いした。後半から立ってられなくて後ろの柱にもたれかかって聴いたり、映写機の後ろ側でゆっくり見てた(GYBEのライブは映像をスクリーンに映していて、映像用のメンバーがいる)。

バンドの前の存在は圧倒的だったけど、それだけに太刀打ちできなかったような感じだった。気力で最後まで会場に居たけど、ヘトヘトになって家帰った。手放しに「感動した」って素直に言えなかったのがちょっと悔しかった。

次こそはリベンジしたい。

しかしこの記事書いたのがもう2年前って…
2112blog.hatenablog.com