音楽地獄

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舞台のピアノ伴奏してきたよレポ

これは、自分の演奏の振り返りでもあり、次回への宣伝でもあり、演劇鑑賞の感想。

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今日は横浜の大倉山記念館にて、演劇の劇伴をしてきました。どんな舞台だったのか、感想を書いていきますね。

今回はセリフ劇といえばいいのかな、役者は基本的に客席を向いてずっと演技をしていきます。

でね、これわたし当然ながらピアノに座って見てたの。で、悲しいことに役者さんの演技中の表情が全然見れなかったんですよ…。ゲネのときに、ピアノ弾かない時は客席座って見てればよかったなって後から気づいてめちゃめちゃ後悔してます。ということで表情はわからず皆さんのお声だけ聞いてたわけですけど、でも、それでも十分楽しかった。ストーリー的にも落語みたいなところあるしね。

フライヤーこれf:id:ma1928:20171010234818j:plain

世にも奇妙な物語みたいに、オムニバスでいろんな短編を組み込んでる舞台です。話と話の間に関連ある楽曲が挿入されていて、そこの伴奏を担当していたのでした。

現代喜劇を代表するニールサイモンの「名医先生」から数篇を抜粋して脚本が書かれています。


役者、演出、関わってくださった皆様お疲れ様でした。今回もありがとうございました。
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曲 Prelude
この曲から今回の舞台はスタートしました。会場で発せられる最初の音が自分のピアノの音っていうのはさすがに緊張する。可愛らしい曲で、弾いてて幸せな気持ちになる!「恋」や「響いて」とか「星たち」とか、象徴的な歌詞が多い素敵な内容。歌詞に沿った編曲を心がけました。


『プレリュード』
今回の舞台では、これからほぼ一貫して登場する一人の登場人物(作家チエホフ)を四人の俳優さんが演じるっていう構成になります。みんなチエホフ。喜劇が始まるんだなってワクワク感が存分にあふれる素敵なイントロダクションでした。


『手術』
医学生と患者の二人のやり取りが巧妙でした。患者の歯を痛がる演技だとか、お二人の歯を抜くときの演技がリアルすぎてこっちまで歯が痛くなってきそうだった。歯科医である親がいないのをいいことに無免許で処術しようとするヤバい医学生だけれど、なかなか憎めないところあるなぁと思ったり。


歌 ムーンライトセレナーデ
弾きました。小学生の時のブラバンてやったこともあって、思い出深い曲でもあります。これを機にグレンミラー版の演奏を久々に聴き直したけど、結構後ノリというか、溜めてるというか、ゆったりだなぁという印象でした。
あとで書く月光値千金もジャス系のナンバーなんだけど、今回はジャスっぽい曲をどう弾けば良いかっていうのに苦戦しました。ちょっとヒントは見えてきたかな、まだまだだなぁと実感しました。

それにしてもこの曲は歌詞が素敵です。もともとはグレンミラーバンドのインスト曲だったけど、ムーンライトとジューンナイトで韻を踏んでるのも好き。そして物語は夜の川辺へ…


『水死芸人』
あのねーこれ笑いました。まず芸人の水に溺れる演技がリアルすぎる。ストーリーとしてはちょっと東京03のコントとかを思い出すかな。作家=飯塚(基本は常識人のツッコミ)、芸人=角田(キャラの濃いボケ)、警官=豊本(一見常識人の中ボケ)みたいな。脚本に関しては、これが一番現代日本人にも「笑いどころがわかりやすい」笑いだったかなと思います。役者さん三人のタイミングとか掛け合いとかも面白さに拍車かけてたなぁと。


『家庭教師』
"女優"vs"女優"の熱演でした。奥様、女優だった…(ダブルミーニング)。ゲネで見ててストーリー知ってるのにラハラするし、「あぁユリアさん泣いちゃった…ユリアがんばれ…!」って気持ちになる。なんかこの話ちょっとだけ百合っぽいよ…そんなことないかな?じつはオチがちょっと分かりづらい話だった気がします。昔読んだ妖怪レストランシリーズにもこういう話ありそう。


曲 オーディション
ララランドの曲だよ。原曲の曲想を取り込みながら自分のモノにするっていうのを意識しました。今回で一番弾きやすかったかもしれない!ただやっぱ三拍子の曲はリズムとるの難しいなぁって感じ。

『オーディション』
ちょっと天然な女優志望ニーナちゃんが憧れの作家の作品のオーディションを受ける話です。ニーナちゃんはそこで三人の演技をするのですけど、それがまるで人が入れ替わったように素晴らしい。それにしても劇中劇というのはとても興味深いなぁってよく思います。「誰かの役になる役」というふうに人格が二重構造になるけれど、役者さんはどういう気持ちで演技してるんだろうっていつも気になる。そして試験監の、一番最後の「あの子を引き止めてくれないか!」というセリフがちょっと泣ける。

歌 月光値千金
この曲とても楽しかった!けど難しい…ムーンライトセレナーデに継ぐくらい苦戦しました。日本人だと美空ひばりとか、ディックミネとかも歌ってるよ。それぞれの歌手の個性が出てて聴き比べすると面白いと思う。男性と女性が歌うので歌詞がちがったり、日本語だけでもいくつかバージョンがある(男版はちょっと憎めない下品さっていうか、なんかまあ面白い)。
この曲は、自分のピアノ演奏としてもまたどこかで弾きたいな。

『教育』
娼婦が切ないなぁ…。お父さんがとても人間味溢れてるなって思った。少しホモソーシャル的というか(ホモセクシャルではない)、これはなかなか不思議な親子愛だなと思ったり、でも分からなくなかったり。喜劇なのかなって思うけど喜劇だね。

『エピローグ』
最後に“四人”の作家さんが揃って終幕。それにしても、お芝居って儚くて夢物語みたいな要素があるなって思う。

曲 夢の宴
主演Gohさんのオリジナル曲のうちお気に入りな曲の一つです。最後まで気持ちよく演奏させていただきました。



改めて皆様お疲れ様でした。来てくださった皆様ほんとうにありがとうございました。


次回は11月の5日に、演奏会でご一緒させていただきます。こちらは横浜エリスマン邸にて、無料コンサートになります。

この日は演劇ではないけれど、今日の曲目も演奏するので、来れなかった方もぜひ!