【昭和歌謡】介護施設へ演奏してきました。気づきとか面白かったこととか。

８月１３日、ご縁があり、出身地である宇都宮にて訪問演奏をして参りました。

（掲載許可頂いております♪）

こちらのデイサービスには生のアップライトが置いてあります♡　そしてなんと、毎年調律もしているらしく、メンテナンスバッチリで音も綺麗で弾きやすかったです。

備え付けで生ピアノがあるって、介護施設ではとても珍しいんじゃないかなと思います。機材運びも慣れてるとはいえ、鍵盤弾きとしてはすごく嬉しいですねーー！！！

演奏曲のうち数曲は私が事前に用意していきましたが、ほとんどの曲は利用者さん方のリクエストにお答えして私が伴奏するという形でした！

演奏した主な曲は
・長崎の鐘
・うみ
・りんごの歌
・知床旅情
・青い山脈
・港が見える丘

他にも童謡や歌謡曲などなど…

頂いた時間は１時間で、最初は「１時間持つかなー？」と思っていたのですが、皆さんからいろんなリクエストを頂き、あっという間に過ぎてしまいました。

とりあえず歌本（コードと歌詞が乗ってる本）を３種類持っていったら全部カバーできました…よかったー！歌本つよい。

①昭和歌謡曲系、②童謡・唱歌系、③オールジャンルベストヒット系、それぞれ一冊ずつ。出版社や本によって選曲の傾向が偏るものの、この組み合わせでだいたいカバーできるので、今後も続けていきたい所…！　

（ちなみに、流行歌謡曲が激アツの野ばら社の歌集は同年の出来事が一行コラムとして全曲についてて素晴らしい。そして収録曲は頭から時代順に並んでるのも良い。時代の流れを辿れるので、社会情勢と歌の変遷がなんとなく分かった気になるスグレモノ。歌は世に連れ、夜は歌に連れという言葉がありますが、これはある意味読み物としても結構面白いと思います）

ピアノ曲のリクエストも頂き、たどたどしく『エリーゼのために』、『月光』なども演奏させて頂きました（月光とか完全にうろ覚えだったので、あくせくスマホで譜面を用意したりろIMSLP様様…）

　意外だったのは、きっとこれならみんなが歌えるだろうと準備していった『知床旅情』はあまり歌える方が多くなかったことです。リクエストでは1940〜60年初頭の曲が多かったので、『知床旅情』も皆さんの守備範囲かなぁと思っていたのだけど。。

気になって調べたところ、この曲は1960年に映画に挿入されたのが初出ですが、ヒットしたきっかけはそれから十年後だった模様。1970年の加藤登紀子によるカバーで大ヒットみたい。これ検証してないしあくまで仮説だけど、もしかしたらその影響なのかなぁ…と思ったりしてます。どちらにせよ、発売年の情報はとっても参考になりますが、それだけ見ていてもわからない事もあるんだなぁと実体験として思ったのでした。（※年代の情報源は『知床旅情』Wikipedia　https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E5%BA%8A%E6%97%85%E6%83%85）（※あくまで仮説です。どなたかより情報あればください〜！）

　そして新鮮だったのは、自分がすっかり懐メロだと思っていたこの『知床旅情』を、利用者さんの一人に「これは新しい歌だからわからないわ」と言われた事です。ついつい自分の生まれる前の曲は「昔の歌」で一括りにしがちな事はないですか。

でも、20歳、30歳…60歳…80歳…どの年代の人たちにとっても、"青春ど真ん中で流行していた曲"とか、"母親世代がよく聴いていた曲"とか、"古臭い曲"とか"再ブレイクした曲"とか、いろんな時代感覚の尺度があるわけで、それを改めて認識しました。
　（例えば95年生まれの私はBUMPOFCHICKEN、RADWIMPS、ONE OK ROCKを時系列で並べられるけど、ある程度年の離れた若い世代の人にとっては全部同じ時代の曲に感じるだろうなぁ…とも思ったり）

器楽の子と一緒に介護施設へ演奏することはあってもピアノ独りで訪問演奏するのは今回が初めてで、リクエストによる伴奏形式というのもほぼ初体験でした。

お年寄りの方とのコミュニケーションや、歌いやすい伴奏、疲れず楽しく歌える構成　etc...まだまだ不慣れな部分も大きく、これから改善していきたいなぁと思ってます（あと、ほかの現場でも必要になるスキルだし、パパッと移調できるようになりたい！なり…ます…☺）
　

今回ご好評をいただき、来月以降も参加させていただく予定です。(*^^*)　より楽しんで頂けるよう磨いていきたいです。

利用者の皆様、ご協力いただいたスタッフの皆様、ありがとうございました✨
今回サポートしてくれた実家の家族にも感謝(_ _)

デイサービス　平松　公式ホームページ
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