音楽地獄

音楽に関係ありそうなことと、音楽に関係なさそうなことについて書きます。コメント欄が今のデザインだと小さくて分かりづらいですがブログ下部にあります。

おすすめ本! 『誰も知らない「名画の見方」』

 

早い人なら30分くらいで読み終わっちゃうくらいの読みやすさですよ。でも決して内容が薄っぺらいわけじゃない。この本を読んで、新たに『絵を見る目』を得られるように思います。

 

まるで入門書のお手本みたいだし、マジで名著だと思います。オススメする理由を挙げていくよ。

 

① 図解が多い

言及されている絵の画像が、一冊ほぼすべてのページに渡ってカラーで載ってます。なんなら、文字を読まずともパラパラめくって名画鑑賞する本としても楽しめるんじゃないでしょうか。それに、絵が巻頭カラーでひとまとめにしてあるのではなく、解説されている文章のすぐ近くに掲載されています。これがかなりストレスフリーで読める大きなポイントの一つ!

 

②文章が読みやすい

 この本自体、美術や美術館には興味がある人に向けた超入門書です。文体が短文で簡潔です。難しい説明もありません。美術史や美術の技工についてほとんど知らなくてもスイスイ読めます。むずかしい専門用語が悪いというわけではなく適材適所だけれど、自分が知ってる分野の事ほど簡単な言葉で説明するって難しいよね。

 

③時代性や地域性を超えて絵画鑑賞を楽しめる。

この本では、8つの視点で章カテゴリーが分けられて、それぞれ3人ずつの画家が取り上げられています。  

 

たとえば第一章〈「もっともらしさ」の秘密〉では、絵であるにもかかわらず生きているかのような作品を挙げ、作中に施されている工夫のポイントを見つけようとしています。

ここで取り上げられたのは、写実的と言われる以下の3人の画家。

フェルメール(1632-75)(17世紀オランダ)

ヤン・ファン・エイク(1390?-1441)(15世紀フランドル)

・ベラスケス(1599-1660)(17世紀スペイン)

これ見てわかるように、時代or地域がバラバラの3人が、「写実的な工夫が施されている」という点で一つのカテゴリーの中に紹介され、比較されています。

 これ、この本のとっつきやすさ&面白さを担ってるポイントだと思うんです。本の構造自体が、どんな時代や地域の作品であっても、こういう”切り口”を持てば面白く鑑賞できるというヒントを与えてくれている仕組みになっていると思います。そして、前提知識は無くてもこれから色々な絵を観てみたい!という前向きな気持ちにさせてくれます。

 

 

本から感じるメッセージ

この本には「絵について知ると絵を見るのがもっと面白くなるよ!」っていうメッセージが込められているんじゃないかな。と勝手に思ってます。

何も考えずにただ感じる、そういうのも大切。でもそれだけじゃなく、知れば世界が広がるよっていう、そういう作者の思いが詰まってるんじゃないでしょうか。

 

ほんとおすすめ。通勤時間とかでサックっと読めるからぜひ。

Art 1 誰も知らない「名画の見方」 (小学館101ビジュアル新書)

Art 1 誰も知らない「名画の見方」 (小学館101ビジュアル新書)

 

 

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