Aviciiの死に寄せて
Aviciiが亡くなってから明日で1年。とっても残念なことに、もう彼の死を考えずに彼の音楽を聴くことができなくなってしまった。多分ずっとこの先もそうだと思う。
私はこれからどんどん歳を取っていくのに、Aviciiの時間はずっと28歳の止まってしまった。私が28歳になった時には「彼は今の私と同じ歳で亡くなったんだ」と考えるかもしれない。
私は別にAviciiの熱心なファンというわけでもない。彼の人となりも知らない。それでもAviciiの訃報には心底落胆した。
正直、一年前に訃報と死因を聞いた時に真っ先に思ったのは、「えっどうして?」という驚きではなく「ああそうだったのか」という納得まじりの落胆だったかなあ。
Alco Braccの声に乗せて彼はこう伝えた
So wake me up when it’s all over
When I’m wiser and I’m older
All this time I was finding myself
And I didn’t know I was lost
(だからすべてが終わったら起こしてくれ
僕がより賢く、年老いた時
今まで僕は自分自身を探してばかりいた
彷徨っていたことを知らずに)
でもAvicii、君が死んでしまったらもう二度と君を起こせないじゃないか。
Aviciiの書く歌詞は「生」を渇望してるような内容のものが多い気がする。
だからこそ死んでほしく無かった。
彼の素晴らしい曲を聴くことで、彼の死を思い起こす。彼の残した曲たちが「生きていく」とは何かを問いかけようとしてくる。それが悲しく、なぜか悔しい。
Avicii - Wake Me Up (Official Video)